2022.8.7 Day4
4時起床。
部屋から外を見るとまたもやガスガス。ご来光は諦めるか・・・と思っていたら小屋の方の「朝日見れますよ~」の声!
慌てて外に出ると東の空がオレンジ色に!(部屋は西側だったからガスガスだった・・・笑)
そして鹿島槍ヶ岳(他の登山者が言ってたのを盗み聞き!)から昇ってくる朝陽が!
昨日越えてきた富士ノ折立や剱岳方面はやっぱりガスが多かったけど、太陽はしっかりと温かい光を届けてくれた。
部屋に戻って荷物の整理をしていると「え?布団の上に歯ブラシが・・・」となおみちゃん。
「え・・・私のじゃない・・・」
「自分のじゃなかったら気持ち悪いわなぁ」と同室だったおばさま。うん、確かに気持ち悪い。
「え・・・いや、私のか?!あ、昨日ポケットに入れたまま寝たんや!」だそうですwww
さすがに布団に歯ブラシが転がってたら布団敷く時に気づくはずやw
gokei、hito3レベルのボケ(笑)しっかり者だと思っていたなおみちゃんがまさかのボケ側だったとは・・・!これはギャップ萌えってやつか?(笑)
さてさて、この日の行程は、前日・前々日と打って変わって、内蔵助山荘から別山・剱沢キャンプ場を経て剣山荘へ向かう、コースタイム3時間ほどのゆるい1日。
そして今回なおみちゃんが楽しみにしていたトランスジャパンアルプスレース(以下TJAR)の選手に遭遇できるかも・・・という1日でもある。
TJARとは日本海の富山湾から太平洋の静岡駿河湾まで距離415㎞北アルプスから南アルプスを自身の足のみで8日間以内に踏破するという過酷な大会。
2年に1度のこの大会、まさかそんな大会をこの目で見れる日がくるとは!
なおみちゃんの推しメンは『土井陵(たかし)』選手。2年前のTJARでは台風の影響でレース途中で中止になったがその時1位で通過していたのがこの土井選手とのこと。
その土井選手がこの日6時ぐらいに剱岳を通過予定との情報は得ていた。だとすると真砂岳には7時くらいか?
必ず土井選手に会いたい!!!その気持ちを胸に内蔵助山荘6時40分出発!
昨日ガスガスだった真砂岳にもう一度登頂。
真砂岳から別山に向かっているとすばらしい稜線と真砂岳、立山がガスの中から現れた!
足が進まない絶景!
そしてそんな絶景の中、ついにその瞬間が!向こうからTJARの選手が一人姿を現す。
sun「どいちん?あれ、どいちん?」←友達か!
なおみ「どいちんや!!!!!」
私は急いで動画撮影!
「がんばってください!!!」の声に土井選手は「はい!ありがとうございます!」とにこやかに、そしてこっちを見て返してくれた!神か!!!
その時の動画を見返すと思いっきりニヤついているなおみちゃんが映っていたwww
そんななおみちゃんは前方から来る土井選手の写真や動画は1枚も撮ってなくて後姿の写真が3・4枚。写真を撮る時間はまぁまぁあったはずなのに何をしていたのか謎www
だから動画を撮っていた私はなおみちゃんにとって「神」らしいwww
土井選手のさわやかすぎる神対応にすっかり興奮ぎみの私たち!なおみちゃんはともかく、いつからそんなにファンになったん?ってくらい私も大興奮www
昨日の10時間の苦行(笑)のことはこの時は200%忘れてたよね~(笑)
興奮を引きずりながら別山到着!またガスの中。
ここから真正面に見えるであろう剱岳を見たさに別山にしばらく居座る。時折ガスが流れて薄日が差すこともあり淡い期待をもってしまうけどガス。。。
別山北峰にNHKのカメラマンがいるとの情報があり、行かない予定だった北峰に行ってみる。10分もかからないぐらいで到着。
ポツンとカメラ
しばらくすると眼下に剱沢キャンプ場のテントたちが見えた!またまた淡い期待を持たせるが結局別山にいた1時間半の間に剱岳の全容は見ることができなかった。
そしてガスガスの別山にいた間にTJARの選手たち半分ほどは会えずに通過してしまっていたことに後で気づくwww バカだなぁ、私たち(笑)
別山を後にして剱沢キャンプ場の方へと下っていく。ここでも数名の選手の方に出逢えた。
この日は私たち、同じアイスブレーカーのボーダーTシャツを着ていてすれ違った選手&有名カメラマンにも声を掛けてもらえた!
キャンプ場に向かっている間にガスも流れ、目の前には剱岳の姿!ついに全貌が明らかに!
なんかわからんけどやっぱり剱岳の迫力よ・・・!
剱沢キャンプ場は目の前に剱ドーン!水も豊富でジャブジャブ出てた!(内蔵助山荘で500円の水買って失敗!)
ここでも選手に遭遇。後姿隠し撮りしてたらポーズまでとってくれた今崎選手と吉川選手!
みなさんレースを楽しんでいるように見えるし本当に神対応でした!!
キャンプ場からすぐの剣沢小屋へ。
よく見るやーつ!
そしてこの日の宿、剣山荘はもう近い。
お花畑と剱岳、そして雪渓・・・ここはスイス?スイスなのか?
ここにはペーターとハイジがいるよね?
ちょうどお昼、剣山荘到着。ここも水はジャブジャブ。汲み放題!(内蔵助山荘でお茶のペットボトルも買ってて後悔w)
そして剣山荘には綺麗なシャワー室もある!男女各3つずつ。ありがたや!
山小屋全体がキレイで、部屋は2段ベッド式8人部屋だったけどこの日は4人。和室もあるようだった。
到着が早かったのでのんびり。刻々と変わる空を眺めたり、福岡・熊本から来てた方とお話したり。
山を眺めながらビール飲んだりお茶したり、山小屋でのこんな時間が本当に幸せなんだなぁ。。。
夕方部屋に戻ると一人お昼寝中。ヒソヒソ声でなおみちゃんと話してるとなおみちゃんが急に「!!!え、誰か寝ちょん?寝息聞こえる・・・え、隣の部屋?」と言う。
「いや(なおみちゃんの)後ろ!寝ちょんけん!」なおみのボケ炸裂!隣の部屋の寝息が聞こえるのならここの山小屋の壁はどんだけ薄いんwww
夕食タイム。山小屋とは思えない豪華な食事。ありがたや~!
日も暮れてきたけど寝るにはまだ早い18時半頃。なにげに食堂に入り本棚を漁る。
『TJAR』見つけてしまったw
調べたら2017年に発売した415冊限定(415㎞にちなんで)の写真集らしい。
今日この日に大会を目の当たりにして、そして今日剣山荘に泊まってこの写真集と出会う。これはすごいことや!!!とまたまた大興奮の2人www
写真で人を感動させられるってスゴイな~と思いながら感慨深く見てたら涙まで出てきた。2人して泣くwww泣いてる人をみてゲラゲラ笑うwww
この日の私たちの感情を抑えられる人はこの世にはいないと思ったw
写真集をかっこよく撮ろうと何回も写真を撮る2人w行き着いたところは白黒www
もし今年のTJAR写真集が出るなら大富豪のyuyuか gokei買うかな〜。15000円!買ったら見せてね!!
翌日起きたら瞼も顔も腫れていた。
なおみ「昨日泣いたけんやねん?」そこまで号泣してませんw
2022.8.8 Day5
この日は晴れ予報でご来光もバッチリ。
山の朝晩はさすがに冷えるけど上着着るの忘れて外に出てしまった、半袖なのは私くらい。そして割と半袖でも平気だった(笑)そう、私は滝汗族
この日の行程は・・・剣山荘出発~剱御前小舎~大日三山~大日小屋泊となっている。
まぁまぁな道のり。昨日ゆっくりできたので充電済!天気もバッチリ!
スイスのお花畑や雪渓、岩々ゾーンを超えていく。
剱御前小舎に着く頃、またもやガス発生。
小屋を越えてからはまたガスがとれ、眼下には雷鳥沢キャンプ場、そしてこれから向かう大日三山の姿も見える。
ここでもチングルマ王国!
雷鳥沢との分岐辺りまでは青空も見えてた。
が、どんどん真っ白に・・・。そして奥大日岳までがまた長い!
大日三山のイメージ、なだらかな稜線歩き。
全然ちがーう!しかも真っ白で視界なし。そんなわけで撮れ高もなし。
奥大日岳で少し休憩したのち中大日岳へ向かうもこれまた視界なしのアップダウン、梯子の急降下に、じりぃ(ぬかるんだの意味)登山道。
不気味に黒い水場(笑)
途中色とりどりのお花畑があってこれにはホッと一息。
大日三山、手ごわかった!舐めてた!疲れた!
山頂感なしの中大日岳・・・看板だけ撮ってスルー(笑)
そこから約5分で大日小屋到着!
時折ガスが抜けるけどちょっとだけ剱岳が見えたのは一瞬だった・・・。
大日小屋も2段ベッド式の部屋でこの日の宿泊者は14名だったのでゆっくりできた。
ランプとギターの雰囲気ある山小屋。おでんとビールが疲れた体に沁みわたりました!
この日の夜、歯磨きを終えたなおみちゃんが「衝撃的なことが起きた!」って神妙な面持ちで言うので何かと思ったら「歯ブラシが折れた!」だそうですw
「こんな時にこそテーピングの出番!」とテーピングで補強。グラグラしてた(笑)
翌日の朝、補強をし直し、ぐらつかなくなった歯ブラシを見てご満悦の様子(笑)良かった良かった(笑)
あ、そう言えばなおみちゃんに託してた朝食券もサコッシュの中ガサガサして「ない!朝食券がない!」って言ってた。その光景はまさにgokei(笑)
ガスガスのDay6は前半本当にガスガスで撮れ高ないので一気に書いてしまおうか迷ったけど長くなったのでまた次回。
何が長いってTJARネタだな(笑)